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「5本足での歩き方」Vol.2

  • 執筆者の写真: papaclub
    papaclub
  • 2020年10月26日
  • 読了時間: 4分


【お風呂】

先日、長男と妻が夕方庭で楽しそうに遊んでいたので、その間に次男の入浴済ませ、妻に褒めてもらうと思い、次男と二人きりでの入浴を試みた。

というのも、普段から子供達と入浴をしているが、僕は「浴室担当班」であり、入浴前に服を脱がせる、そして入浴後にクリームを塗って保湿し、服を着せる「入浴前後の着替え・ケア担当班」は妻が担っていたのである。

夏もいよいよ終わりを迎え、厳しかった日差しは徐々にその力を失い、秋を感じさせる爽やかな日差しへと変化していた。その中で響く妻と長男の声に耳を傾け、「今日も変わらない日常をありがとう」という気持ちで、お気に入りの映画『千と千尋の神隠し』のテーマ曲である「あの夏へ…」をハミングしつつ、穏やかなバスタイムを過ごすべく、次男と二人浴室へ向かった。

入浴中は普段通り一緒に浴槽内で遊び、体や髪を丹念に洗ってあげた。後は妻を呼び、ピカピカになった次男の受け渡しが済んだら、自分の洗体・洗髪を行おう、そう思った矢先、思い出した。「そうだ…妻や長男はまだ外じゃないか…」と。

ひとまず、次男にはバスチェアに座ってもらいながら、僕は洗髪から試みた。ゴシゴシと髪を洗っている最中、次男はそのバスチェアからどんどんと身を乗り出し脱出しようするため、都度座り直してあげなければならず、またその際、僕の髪の泡が次男の顔についてしまったりするため、何度も洗い流してあげたりしていると、僕の洗髪は全く進まない。 

洗体中もほとんど同じ状態が繰り替えされる。「おとなしくしているな…。今のうちに体を…背中を洗いあげるぞっ!!」と思っていると、シャンプーボトルに手を伸ばそうとしており、バスチェアが傾いている。「ぬぉぉぉぉいっ!あと30秒だけじっとしててくれぇぇいっ!」…そんな数々の困難を乗り越え、過去最速のタイムで自分の洗髪・洗体を終え(恐らく洗い残しもあっただろうが、もはやそんなことは言ってられない。)なんとか二人で湯船につかった。もはや、この時には、『穏やかなバスタイム』は幻想と化しており、『「褒めてもらおう」なんてことを考える余裕』、そして鼻歌を『ハミングする元気』はなくなっていた。しかし、ここからがまた大変なのであった。

浴室から出た後で大切なことは、次男の体が冷えてしまう前に、①体を拭き上げること②(乾燥肌なので)保湿クリームを全身に塗ること③おむつ・肌着・パジャマを順に着せる、この3つの手順を如何に素早くこなせるかという事である。

これらを達成するためには、悠長に構えている時間はないため、自分の体にバスタオルを巻き付け、不本意にも「水も滴るいい男」状態でリビングに飛び出した。当然、自分のお手入れ(スキンケアをしたり、髪を乾かしたり)する余裕はなく、滴る水で出来た自分の足跡を尻目に、掃除しなければいけなくなった悔しさを覚えつつ①体の拭き上げ②お肌の手入れは素早く達成させることができた。しかし③着替えにおいては、おむつを履くことをとにかく嫌がり、ギャンギャンと泣き始め一向に進まなかった。「湯冷めしないように」という親心と、「早く遊びたい」という子供心が交わることはなく、激しく動きまわる息子に翻弄されているうちに、妻と長男が戻ってきたため、最終的には妻の協力を得て、なんとか無事に「入浴」は終了した。

床の拭き上げも含め全てが終わり、いざ洗面台の前に立つと、そこには半乾きでチリチリになった髪に、水分がなくなりパサパサになって疲れきった顔をした「水が半乾いている残念な男」が立っていたのだった…。これは、【油屋】で洗い直しをお願いする必要があるかもしれない、そう感じたのだった。

仕事で遅くなった時、いつも息子二人をお風呂に入れてくれている妻に対する圧倒的感謝を改めて感じた一日になりました。

甲斐パパ

職業は作業療法士。ふたりの男の子のパパ。長男誕生後、妻や長男との関係性の中で、自身の『父親像』のアップデートの必要性を感じ、2017年よりおおいたパパくらぶに参画。主に団体の企画・運営を担当している。2020年、次男誕生の際、勤務地の男性で初となる育児休暇を約1ヶ月間取得。育休終了後、自らの体験を伝えるため『パパの育休期間スケジュール表』を妻と協力して作成し、高い評価を得る。このスケジュール表をプレパパ講座などで活用できるようにさらに改善し、今後は育休取得を希望するパパたちのサポートを行なっていきたいと考えている。また、子育てを機に通信制大学に編入し、発達心理学を専攻しながら、学術的な側面からも子供から大人までの成長プロセスを学習中。今後はこれらの経験や知見を活かし、自分がそうであったよう、育児に自信が持てないと思っている若いパパ達の力になりたいと考えている。

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